廃業コスト
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廃業資金の調達方法|費用が足りないときの対処法

廃業したいが費用が足りない。そんな経営者向けに、廃業資金の調達方法を解説。日本政策金融公庫の廃業支援資金、自治体の補助金、設備売却、居抜き売却など、資金不足を解消するための選択肢をまとめました。

この記事のポイント
  • 日本政策金融公庫の「廃業支援資金」は最大7,200万円の融資が可能
  • 各自治体に中小企業向けの廃業支援制度・相談窓口がある
  • 設備・在庫の売却、居抜き売却で廃業費用を捻出する方法も有効
  • 返済不能な場合は法テラスの無料法律相談で破産・特別清算を検討

廃業費用が足りないケースは珍しくない

廃業したいが費用が足りない、という状況は決して珍しくありません。中小企業庁の調査によると、廃業を検討している経営者の約3割が「廃業費用の不足」を課題に挙げています。特に、テナントの原状回復費用と従業員の退職金が重なると、数百万円の資金が必要になります。しかし、諦める必要はありません。公的な支援制度や資産の売却など、複数の資金調達手段があります。

公的な支援制度

まず確認すべきは公的な支援制度です。日本政策金融公庫には「廃業支援資金」という融資制度があり、廃業に伴う費用(債務の返済、設備の撤去、原状回復等)に充てることができます。融資限度額は7,200万円、返済期間は最長15年です。金利は通常の融資より低めに設定されています。また、各都道府県の信用保証協会を通じた制度融資でも、廃業関連の資金調達が可能です。さらに、各市区町村には中小企業支援の相談窓口があり、地域独自の補助金・助成金制度を案内してもらえます。

  • 日本政策金融公庫「廃業支援資金」: 上限7,200万円、返済期間最長15年
  • 信用保証協会の保証付き融資: 各都道府県の制度融資を活用
  • 中小企業基盤整備機構の「経営安定特別相談室」: 無料相談
  • 商工会議所・商工会の経営相談窓口: 各種支援制度の案内
  • 事業引継ぎ支援センター: M&Aで資金を捻出する選択肢の相談

資産売却で資金を捻出する方法

所有する資産を売却して廃業費用を捻出する方法も有効です。最も効果が大きいのが居抜き売却で、原状回復費用の節約と売却収入の両方が得られます。設備・機械類は中古市場で売却できるものがないか確認しましょう。特に業務用厨房機器、美容機器、医療機器、農機具、建設機械は中古市場で活発に取引されています。在庫商品は閉店セールやバルク売りで処分できます。車両もリサイクル業者に売却可能です。

  • 居抜き売却: 原状回復不要 + 売却収入(最大のメリット)
  • 設備・機械の中古売却: 専門買取業者に査定依頼
  • 在庫処分: 閉店セール、バルク売り、業者買取
  • 車両の売却: 事業用車両の買取査定
  • 知的財産の売却: 商標権・特許権・ドメイン名等

それでも足りない場合の選択肢

公的融資も資産売却も難しく、どうしても廃業費用が捻出できない場合は、法的な手続きを検討する段階です。法テラス(日本司法支援センター)では、一定の収入要件を満たせば弁護士への無料法律相談(1回30分、3回まで)が利用できます。弁護士費用の立替制度もあります。状況に応じて、破産・特別清算・民事再生などの法的手続きの中から最適な方法を弁護士と相談してください。「費用がないから何もできない」と諦めるのではなく、まずは無料相談を利用することが重要です。

  • 法テラス(日本司法支援センター): 無料法律相談(収入要件あり)
  • 弁護士費用の立替制度: 法テラスが弁護士費用を立替え、分割で返済
  • 破産手続き: 債務を免除してもらい再出発(信用情報への影響あり)
  • 特別清算: 法人の場合、裁判所の監督下で債務を整理
  • 任意整理: 弁護士が債権者と交渉して返済条件を緩和

よくある質問

Q. 廃業支援資金は誰でも借りられますか?

A. 一定の審査があります。事業計画書(廃業計画書)の提出が必要で、返済能力があることが条件です。ただし、通常の事業融資と比べて審査は柔軟で、廃業後に再就職して返済するプランでも審査が通るケースがあります。まずは日本政策金融公庫の窓口に相談してみてください。

Q. 自己破産すると全財産を失いますか?

A. いいえ、全ての財産を失うわけではありません。破産法では99万円以下の現金、生活必需品、職業に必要な道具は「自由財産」として手元に残せます。また、破産後に得た収入は自分のものです。免責決定を受ければ債務は免除され、経済的な再出発が可能です。

Q. 家族に迷惑がかかりますか?

A. 原則として、経営者個人の破産が家族の財産に影響することはありません。ただし、家族が連帯保証人になっている場合は、その保証債務は免除されないため注意が必要です。住宅ローンは破産の対象になるため、持ち家は失う可能性があります。詳細は弁護士に相談してください。

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