廃業コスト

居抜き売却とM&Aの違い|どちらが得か徹底比較

居抜き売却とは

居抜き売却は、店舗の内装・設備・什器をそのまま次の借り手に引き渡す方法です。売却対象は「造作物」のみで、事業そのもの(顧客リスト、ブランド、従業員等)は含まれません。原状回復費用が不要になるメリットがあり、飲食店や美容室で多く利用されています。

  • 売却対象: 内装・設備・什器(造作物のみ)
  • 売却額: 坪単価5〜20万円(業種による)
  • 期間: 2週間〜2ヶ月
  • 手数料: 売却額の10〜15%
  • オーナー(大家)の承諾が必須

M&A(事業売却)とは

M&Aは事業全体を売却する方法です。株式譲渡であれば会社ごと、事業譲渡であれば事業の一部または全部を買い手に引き渡します。顧客リスト、ブランド、のれん(営業権)、従業員の雇用関係も移転するため、売却額は居抜きの数倍〜数十倍になり得ます。

  • 売却対象: 事業全体(株式 or 事業資産+無形資産)
  • 売却額: 営業利益の1〜7年分(業種による)
  • 期間: 3ヶ月〜1年
  • 手数料: レーマン方式(取引額の1〜5%)+ 最低報酬
  • 従業員の雇用維持が交渉条件に入ることが多い

4つの軸で比較

居抜き売却とM&Aを「売却額」「期間」「手数料」「リスク」の4軸で比較します。売却額を最大化したいならM&A、スピード重視なら居抜き売却が適しています。

  • 売却額: 居抜き(数十〜数百万円)<< M&A(数百〜数千万円)
  • 期間: 居抜き(2週間〜2ヶ月)< M&A(3ヶ月〜1年)
  • 手数料: 居抜き(10〜15%)≒ M&A(5〜10% + 最低報酬)
  • リスク: 居抜き(買い手が見つからないリスク)、M&A(デューデリジェンスで問題発覚リスク)

どちらを選ぶべきか — 判断基準

以下の条件に当てはまる場合はM&Aを検討しましょう。「営業利益が出ている」「従業員がいて雇用を守りたい」「顧客基盤や許認可などの無形資産がある」。逆に「赤字が続いている」「個人のスキルに依存する事業」「設備のみが価値」の場合は居抜き売却が現実的です。両方を並行して検討することも可能です。

  • M&A向き: 営業利益あり、従業員あり、無形資産あり
  • 居抜き向き: 赤字、個人依存、設備のみ価値
  • 並行検討: M&A仲介会社と居抜き仲介会社の両方に相談するのがベスト
  • 期限設定: 「◯ヶ月でM&Aが成約しなければ居抜きに切り替える」というプランも有効

よくある質問

Q. 居抜き売却をしてからM&Aはできますか?

A. いいえ、居抜き売却は店舗の造作物の売却なので、事業(顧客・ブランド等)は残りません。M&Aを検討するなら居抜き売却の前に行う必要があります。両方を並行して進め、M&Aが先に成約すればそちらを優先、という進め方がおすすめです。

Q. 小さな飲食店でもM&Aはできますか?

A. はい、可能です。個人経営の飲食店でも、立地が良い、固定客がいる、レシピにブランド力があるなど、買い手にとって魅力があればM&Aは成立します。バトンズ等のマッチングサイトでは個人間のM&Aも活発です。

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