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廃業費用の平均はいくら?業種別の相場を徹底解説

中小企業庁のデータに基づく業種別の廃業費用平均。飲食店200〜500万円、小売店100〜300万円...

この記事のポイント
  • 廃業費用の全業種平均は100〜300万円。ただし業種と規模で大きく異なる
  • 飲食店200〜500万円、小売店100〜300万円、製造業300〜1,000万円が目安
  • 最大の出費は原状回復費用従業員退職金。この2つで全体の6〜7割を占める
  • 居抜き売却やM&Aの活用で、廃業費用を大幅に削減できる可能性がある

廃業費用の全体像

廃業にかかる費用は、業種・事業規模・テナント契約の内容・従業員数によって大きく変動します。日本政策金融公庫の「廃業に関する調査(2023年)」によると、廃業に要した費用の平均額は約180万円。ただし、この数字は個人事業主を含む全体の平均であり、法人や従業員を雇用している事業者に限ると300万円前後に跳ね上がります。

廃業費用は主に以下の項目で構成されます。原状回復費用、解約違約金、従業員退職金・解雇予告手当、在庫処分費用、設備撤去・リース解約費用、法人清算費用(法人のみ)、各種届出・専門家報酬です。

業種別の廃業費用相場

業種によって原状回復の範囲や設備の種類が異なるため、廃業費用には大きな差があります。以下は従業員5名以下の中小事業者を想定した相場です。

業種費用目安主な内訳
飲食店200〜500万円原状回復(厨房撤去)が高額。坪5〜15万円
小売店100〜300万円在庫処分費用が大きな割合を占める
美容室150〜400万円シャンプー台の配管撤去で坪5〜8万円
製造業300〜1,000万円産業廃棄物処理、大型設備の撤去が高額
IT・Web30〜100万円物理的な撤去が少なく比較的安価
建設業100〜400万円重機・車両の処分、資材の廃棄
不動産業50〜150万円オフィス原状回復と免許返納費用
医療・福祉200〜500万円医療機器の処分、患者引き継ぎ費用

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原状回復費用(全体の30〜50%)

テナントを借りている場合、退去時に原状回復(スケルトン返し)が求められるのが一般的です。飲食店は厨房設備・排気ダクト・グリストラップなどの撤去が必要で、坪単価5〜15万円と高額。30坪の店舗なら150〜450万円かかります。一方、IT企業のオフィスであれば坪単価1〜3万円で済むことが多いです。

従業員退職金・解雇予告手当(全体の20〜30%)

従業員を雇用している場合、退職金と解雇予告手当が大きな出費になります。中小企業の退職金相場は、勤続3年で15〜30万円、勤続10年で50〜100万円。解雇予告手当は1人あたり平均賃金の30日分(約25万円)です。従業員5名の場合、合計で100〜250万円になることもあります。

解約違約金(全体の10〜20%)

テナント契約の中途解約に伴う違約金は、賃料の3〜6ヶ月分が一般的です。月額賃料20万円の物件なら60〜120万円。契約書の解約予告期間を守れば減額されるケースもあるため、契約書の確認は必須です。

法人清算費用(法人のみ)

株式会社や合同会社の場合、解散登記(3万円)、清算人登記(9,000円)、官報公告(約3.5万円)、税理士への確定申告依頼(5〜15万円)が必要です。合計で10〜25万円程度。税理士費用を抑えたい場合は、会計freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを活用する方法もあります。

廃業費用を抑える4つの方法

1. 居抜き売却を活用する

内装・設備をそのまま次の借主に引き渡すことで、原状回復費用を0円にできます。さらに造作の売却収入も得られるため、飲食店では200〜600万円の差が出ることも。オーナーの承諾が必要ですが、検討する価値は十分にあります。

2. M&A(事業譲渡)を検討する

事業自体に価値がある場合(顧客基盤、ブランド、立地など)、M&Aで売却すれば廃業費用をカバーできるだけでなく、利益を得られる可能性もあります。バトンズやトランビなどのマッチングプラットフォームを活用すれば、年商3,000万円以下の小規模事業でも買い手が見つかります。

3. 原状回復工事の相見積もりを取る

原状回復業者は3社以上から相見積もりを取りましょう。業者によって30〜50%の差が出ることも珍しくありません。不動産管理会社が紹介する業者は割高なケースが多いため、自分で探すことをおすすめします。

4. 中退共(中小企業退職金共済)を活用する

中退共に加入していれば、廃業時の退職金は共済から直接従業員に支払われるため、手元資金を温存できます。未加入の場合でも、従業員との合意があれば分割払いが可能なケースもあります。

まずは費用を把握しましょう

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